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第11回は「海外のスタッフさんの大雑把さときめ細やかさ」なお話

サーカスアーティストをしながら、サーカスのことをマニアックな目で愛でるYasuの 「ちょっとサーカスなお話」第11回は、「海外のスタッフさんの大雑把さときめ細やかさ」なお話です。


 10月22日に行われたAKI MATSURIには、たくさんのパフォーマーの方々が参加され、とても盛り上がりました。Yasuは今回はパフォーマンスをするのではなく、パフォーマーの選定やご紹介をはじめ、会場までの送迎やサウンドチェックのお手伝い、備品用意、会場でのパフォーマンス方法などをコーディネートする裏方をさせてもらいました。どのようなイベントでもかなりの確率で想定外なことは起こり得るため、想定できる問題点は前のうちから確認しておくことが定石です。わずか5分程度の演技であっても、そこにたどり着くまでにはたくさんの人が関わってくださり、事前準備が何ヶ月も前から行われて成り立っているのです。

 しかし、その想像の範囲を超えてくるのが海外だぜ!ということもあります。今回でいうと、会場に足を運ばれた読者の皆さんも感じたと思いますが、ものすごい砂嵐がラスベガスを襲っていました。そんな中での開催のため、テントが飛ばされる危険や、中止も囁かれていました。現にこの日、ダウンタウンで予定されていたイベントは中止になっていました。そんな中で、運営チームやボランティアスタッフの皆さんのおかげで開催できたことは、誇りに思うところでもあります。


秋祭りの舞台裏で、KOTOBUKIの二人と著者(真ん中)


 そんな感慨に耽りつつ、会場の準備をしていた当日の午前中に、出演予定のパフォーマー、KOTOBUKIのお二人から僕にメッセージが届きました。「砂嵐の影響をモロに受け、オレンジカウンティーからの飛行機が飛ばず、飛んだとしても夕方になるから本番の2時には間に合わない」なんと!!「あ!これはアカンやつや……」そう思ったのですが、ここはロサンゼルスの日本人現地コーディネーターさんの経験と行動力に救われました!LAX(ロサンゼルス空港)からの飛行機は飛ぶとのことで、すぐにお二人を連れてLAXに向かってくださり、ギリギリでしたが、なんとか無事にヘンダーソンの会場に到着されました。舞台でのリハーサルは一切なしのぶっつけ本番!それでもAKI MATSURI音響チームと舞台チームの連携プレーのおかげで無事に本番を迎えることができました!本当に裏方チームのすばらしい連携と対応力、そしてKOTOBUKIのお二人の柔軟な対応力に感謝です!素晴らしい舞台をありがとうございました。今回、改めまして、「LAのコーディネーターさん、そしてAKI MATSURIのスタッフさんって海外に誇るべきだ!」って声を大にして言いたいです!

 

V theater

ここで話がちょっと逸れますが、下の図

Vシアターの図面

を見てください!

Yasuが今のV Ultimate Variety Showに出演が決まったときの劇場スタッフさんから頂いたVシアターの「図面」です。Yasuの演技は、大きな輪っかを使います。数センチ単位で輪っかをコントロールしなければ舞台から落ちてしまう危険性があるため、正確な舞台の大きさを把握する必要があるのです。日本でのイベントの場合、劇場の正確な図面を頂き、それに合わせて演技を事前に作り、それを現地で調整するという流れになります。当然ながら、アメリカの舞台でも同じように事前に図面を催促しました。

 さて、劇場スタッフさんが僕に送ってくれた V シアターの「落書き」を改めて見てください。うちの子供たちの落書き?じゃなくて、これ、本物ですよ。流石にこの絵が送られてきたときは「これはホンマにあかんやつや……」って渡米前にめちゃくちゃ不安になりました……アメリカ恐るべし!ちなみにV showの名誉のためにもお伝えしておきますが、このスタッフさんは、僕がラスベガスに到着したときには既に居なくなっていました。何があって辞めさせられたのかはわかりませんが……

 想像を絶する海外の大雑把さから考えると、日本で育った人は皆さんワールドクラスでもれなく「きめ細やか」です。そしてそれは日本の文化でもあるのだと思います。「海外でパフォーマンスする」ということは、こういった、日本では考えられない「大雑把さ」の文化にどのように対応して、いかに自身の「きめ細やかさ」を出すか?が必要になるなぁと改めて考えさせられた一日でした。 

By Yasu Yoshikawa

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