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第6回「新しいシルク・ドゥ・ソレイユのショー」なお話

サーカスアーティストをしながら、サーカスのことをマニアックな目で愛でるYasuの「ちょっとサーカスなお話」第6回は、「新しいシルク・ドゥ・ソレイユのショー」なお話です。


5月12日からシルク・ドゥ・ソレイユの新しいショー「MAD APPLE」がニューヨークニューヨークホテルの旧Zumanityシアターでプレオープンしました!!このコロナ禍で、新しいショーを作るなんて誰が予想したでしょうか?!


サーカスをこの上なく愛でるYasuとしては、このプレオープンを首をながーくして、めちゃくちゃワクワクしながら待っていました。 


2020年3月、パンデミックでラスベガスはもちろんのこと、世界のエンタメ業界は一度ストップし、シルク・ドゥ・ソレイユは日本で言うところの民事再生法を適応。その流れで間もなく、「Zumanity」ショーのクローズが発表されました。この「Zumanity」とは、zooとhumanityをつなげた造語。人間の動物園。人間の欲望をそのまま素直にショーで表現した18禁のショーでした。パフォーマー同士の絡みや、お客さんとの触れ合いも、ショーの中でかなり取り入れられていたので、この”WITH コロナ時代”のショービジネスでは、そんな「Zumanity」が存続することは難しかったのかもしれません。。。そうは言っても、突然のクローズの発表に僕はショックを隠しきれないでいました。


そんなクローズしてしまった「Zumanity」ショーのシアターでなんと「MAD APPLE」はスタートしました!!


客席数は1151席と、シルク・ドゥ・ソレイユのシアターとしては小さめ。それでも、お客様とパフォーマーの距離が程よく近く、ニューヨークのブロードウェイのシアターに近い作りで臨場感があるんです。ちなみにYasuは、シルクのシアターの中でこのシアターは一番と言って良いくらい好きです!!


さて、肝心なショーの内容についてお話しします。


シアターに入ると、開場からすでに舞台はバーカウンターになっていて、ロビーだけでなく舞台でもお酒を買うことができます。そのバーテンダーもパフォーマンス(フレアジャグリング)をしながらカクテルを作ってくれたり、マジックを見せてくれたりと、ショーが始まる前から僕たちを楽しませてくれます。その流れで舞台上に上がったバーテンダーがジャグリングのパフォーマンスをしてショーはそのまま流れるようにスタート。生バンドにシンガーさん。ダンサーさん、そしてストリートパフォーマンスなどのサーカスパフォーマンスが続きます。


特徴的なのが、4名のコメディアンが、スタンダップコメディを一人あたりおよそ7、8分、人によっては2回披露するのです。4名が7、8分ってことは。。。そうです!ショーの半分くらいトーク!!トークが終わって、またトーク!

ということで、シルク・ドゥ・ソレイユのサーカスエンターテイメントを観にいきたい!と思われている方にとっては、「こんなんシルクちゃうやん!!!」って思ってしまう人も少なくないと思います!


スタンダップコメディーなので、時事ネタも多く、その場のお客様の雰囲気によっても内容は若干変更されているし、僕も、、、笑いについていけない部分も多々あった。。。まぁ、日本の漫才も日本語がわかるからって笑いを理解できるものでもないので、これは仕方がないけど、観劇される人は、その辺りは覚悟してくださいね!


ラスベガスで公演されているシルク・ドゥ・ソレイユには 「O」「KA」「Mystere」「MJ ONE」「LOVE」とそれぞれコンセプトの違った大掛かりなショーがたくさんあります。そんな中、「MAD APPLE」は、キャスト、クルー総勢およそ30名。これは、 一番少ないと言われていた「Zumanity」のおよそ半分の人数です。他のシルク・ドゥ・ソレイユのショーと比べてもチケット代も$59からと、比較的リーズナブルです。


実はそもそも、今までのシルクのショーのプロデュースの方法ともちょっと違うんです。

総製作費は$5 million (ちなみに 「O」ショーはおよそ$150 million)と言われているのですが、出資は、MGMグループと、2019年にシルク・ドゥ・ソレイユが買収したThe Worksというエンタメの会社の共同出資。このThe Worksという会社、パリスのホテルでも公演されていた「Circus 1903」や、日本公演も行われた世界ツアーのショー「LE NOIR」などを手掛けるなど、サーカス、イリュージョン、コメディーショーを得意とする新進気鋭の会社なんです。


ディレクターの1人のシモンさんは制作発表のインタビューでこう言っています。

「ニューヨークをバックドロップしたような、おもろくてスリルある夜遊び感満載なエンタメをお送りするぜ!」


ん~っと、ちょっと何言ってるかよく解りませんが、とにかく


①「すごいサーカスを観に行く!」というよりも、「ゴージャスなコメディアンのショーに行こかな?!」という気持ちで観に行く。


②ショーの始まる30分前からシアターに入り、(ここはラスベガスだけど)ニューヨークな雰囲気を楽しみ、お酒を飲みながらちょっとほろ酔いになりながら楽しんんで観る。

この2つを守って観劇すると、この新しいショー「MAD APPLE」を楽しむことができます!


「MUD」な気分にならないように、この2つだけは必ず守ってくださいね!





一緒に観に行ったパフォーマー。Photo by Yasu


Comedian


Brad Williams of Mad Apple

Photo Credit: Cirque du Soleil










Mad Apple By Cirque du Soleil at New York-New York Hotel & Casino In Las Vegas

Photo Credit: Cirque du Soleil

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